バイポーラプレートは燃料電池の重要なコンポーネントです。現在、グラファイトベースのバイポーラプレートが使用されています。グラファイトはたとえ電気特性がよくてもはっきりしたデメリットもあります。この材料は厚く、生産コストがかかり、振動に敏感なのです。
こうした技術的な問題が - 他の政治的な諸理由のとともに - 環境的に有意義な燃料電池テクノロジーが例えば自動車産業などでエネルギー源として躍進するのを妨げています。しかし、まさにこの自動車産業においてこそ、低温度燃料電池が未来のモビリティを切り開く大きな可能性が潜んでいるのです。
グラファイトの代わりに使えるのがステンレススチールバイポーラプレートです。振動に敏感ではなく、本質的に絶対的に気密で、生産するのに手頃な価格であり、グラファイト製に比べてはるかに薄くなります。しかしグラファイトバイポーラプレートと同等の物理的および化学的特性を得るのは非常に大きな課題です。わかりやすい解決法は金を製膜することですが、それではコスト面のメリットがなくなってしまいます。
そこでこの問題を解決するのがアモルファスカーボンです。
VON ARDENNEは物理蒸着法 (PVD) を使ってステンレススチールバイポーラプレート上にカーボン製膜を付着させるのに成功しました。カーボン製膜は界面接触抵抗 (ICR)、粘着性および耐腐食性に関して金の製膜と類似の特性をもっています。
燃料電池の潜在能力を最大限に活かしましょう!研究開発段階から産業製膜ソリューションの確立までVON ARDENNEがお客様をサポートします。数十年にわたってVON ARDENNEが作ってきた製膜装置とPVDテクノロジーに関する私たちの専門ノウハウ、当社のスタッフがお役に立ちます。
Fuel Cell
注目のテクノロジー
概要
用途: fuel cells
基板形状: flat/rigid, flexible, three-dimensional
基板材料: steel
製膜技術: electron beam technology, magnetron sputtering down, magnetron sputtering up
機能: corrosion protection, diffusion barrier, passivation
成膜層および層構造: a-C